『さくら荘のペットな彼女』を語る

©鴨志田一/アスキー・メディアワークス/さくら荘製作委員会

平凡な主人公がさくら荘の仲間と成長していく物語

当ブログの記念すべき1投稿目は鴨志田一さんの『さくら荘のペットな彼女』です
2012年12月に放送されていたのでもうすぐ10年…ときが経つのは早いなぁ

なんで今さら10年前のアニメを持ってきたかというと、お気に入りの作品だからです
今やっているアニメについて綴ってもいいんですが、やっぱり好きな作品からいこうかなと
(放映中のアニメは記事が埋もれてしまいそうというのもありますが)

さて、この作品は高校2年生の主人公「空太」が変人たちの巣窟と呼ばれる「さくら荘」に引っ越すことから始まります

空太の問題行動は拾ってきた猫を一般寮で飼ってしまったこと
猫を飼うならさくら荘へ行けとの理事長の指示で転居を余儀なくされます

拾った子猫を捨てられない、優しい良い奴です

変人の巣窟「さくら荘」

さくら荘は問題児ばかりを集めた学生寮でシェアハウスに近い寮形態をしています
問題児といっても、犯罪に手を染めている人や暴力沙汰に巻き込むといった非行少年少女が集められているわけではありません
一癖も二癖もあるけれど、何かしらの特技や強みが突出して尖っている人が集まっています

学校から見ると「大変扱いづらいが手放すには惜しい」人材ですね
その寮生は

  • 椎名ましろ – 画家
  • 上井草美咲 – アニメ作画/動画制作
  • 三鷹仁 – アニメ脚本
  • 赤坂龍之介 – プログラマー
  • 千石千尋 – 寮の管理人/美術教師

美術系が多いのは通っている高校が水明芸術大学附属高校、つまり芸術系の付属高校だからです
各業界の人であれば名前は聞いたことがあるぐらいの実績があります。どれだけ問題を起こされても退学にはできないですね

ちなみに空太は普通科で実績や特出すること何もないです。裏切らない

平々凡々な空太

空太は自分を「玉虫色」といっています。見る角度によって色が変わる、裏を返せば色がないってことです

何もかも平凡な自分、平凡な生活、そんな毎日に退屈している空太
世の男子高校生なら1度は似たようなこと思ったんじゃないでしょうか?

そんな色のない自分を変えるきっかけになったのが「さくら荘」ということです

なにせ、一生会えるかどうかも分からない変人、それでいて圧倒的な才能を持つ技能集団の中に放り込まれたわけですから、刺激ならないわけがないんですね

みんななりたい自分があって、目指したい夢があって、そこに向かっていく寮生を見て自分も変わりたいと思うわけです

夢に向かってがむしゃらに全力で挑む空太

しかし、夢というのはそう簡単に実現できるわけではなく、失敗や挫折、苦悩や葛藤があるんですね
そこで助けになり、あるときは引っ叩いてくれる存在がさくら荘の住人です

(空太が何を目指していくのかはぜひ作品をご覧いただきたいです)

ペットな彼女

タイトルにもある通り、「ペットな彼女」が登場します
タイトルが偏見を呼びそうですが、なんてことはありません
同級生で寮生の椎名ましろが着替えもできないほど、手間のかかる子だからです

空太はましろのお世話係
ましろは「ペットな彼女」ということです

このタイトルで視聴者数下げてるんじゃないかなと、ちょっとばかし思ったりもします
友達に紹介したら怪訝な顔をされましたし…

お察しの方もいるかと思いますが、椎名ましろが本作のヒロインです
天才画家として圧倒的な才能と技術を持つましろはその意志とは関係なく、周囲を傷つけてしまいます

それは空太も例外ではありません
空太は夢に向かって一生懸命努力しているのに、その才能で全てを奪い取ってしまうましろに苛立ってしまいます

大なり小なり誰でも経験したことありますよね
めっちゃ頑張っててできないのに、隣の人がいとも簡単にできてしまうようなこと

そういった日常で誰しもが経験しうることを上手く物語に落とし込んでいる作品だと思います
高校生とか大学生はドンピシャだと思いますね
空太といっしょに悶える姿が目に浮かびます

もちろん、さくら荘の錚々そうそうたるメンツが自分の身の回りに集まるかといわれたら、そんなことはないと思います
それでいて共感しやすいというのが何度も見たくなる所以です

空太がどんどん成長していく姿に自分も頑張ろうと元気をもらえる
素晴らしい作品だと思います

OP/EDの歌詞が良い

この作品はライトノベルが原作ですが、アニメ枠として紹介させてもらっています
理由はオープニングとエンディングがアニメの内容とマッチしていて、カットせずに毎回聞いていました

オープニングをカットせずに見る作品は数あれど、エンディングまできっちり聞く作品は数えるほどしかないです

個人的に好きなのは『夢の続き』と『DAYS of DASH』ですね
作品同様、今日も頑張ろう!ってなる曲です。若かりし頃を感じる曲でもあります

作中だと巧妙なタイミングで流してくるので最後まで聞いてしまうんですよね
オープニングやエンディングを毎回同じ映像で流すのではなく、本編と被せてBGMとして使ったりしてるんですが、歌詞が噛み合ってるので相乗効果でより魅力的に映ります

アニソンがアニソンといわれる所以はこの作品とのコラボレーションにあると思いますね
スタッフロールを流すためだけに流してるんじゃないんだぞと、声を大にして伝えておきます

頑張りたいと思っている人に

『さくら荘のペットな彼女』は高校生の空太が夢に向かってがむしゃらに進んで行くなかで、さくら荘の住人と共に成長していく物語です
凡人たる高校生の熱意と努力、そして挫折の中でも頑張る姿は見る人に活力を与えてくれます

かくいう私も気分が乗らないときはこのアニメを見て何度も元気をもらっていました

代わり映えしない毎日に辟易してる人、何かに挑戦したいと思っている人、新しいことを始めてみたい人、そんな人にぜひ見てほしい作品です

何も起こらないことを誰かのせいにしてた。でも、違ったんだ。その気になれば、世界は一瞬で色を変える

鴨志田一/アスキー・メディアワークス/さくら荘製作委員会 『さくら荘のペットな彼女』第4話「色を変える世界」より

コメント

  1. […] ひとまず、『さくら荘のペットな彼女』を語るを投稿したわけですが、2,500文字ぐらい書いて結構エネルギー使ったなという印象です […]

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